おざき歯科通信

おざき歯科通信WEBをご覧いただきありがとうございます。

おざき歯科通信は、尾崎歯科で毎月1日に発刊し、来院された皆様にお配りしている医院ニュースレターです。

当院の日々の取組や、活動、口腔健康への想いを中心に、歯を守るための情報もお届けしております。

 

注目記事

2023.5月号vol.85 フッ素の活用で歯を守り続ける

むし歯は、自然に治癒することはありませんが、初期の段階であれば治療の負担を最小限に抑えることができます。また、治療した歯は再びむし歯になってしまうリスクが上がることから、特にむし歯予防への取り組みが大切になります。

むし歯を予防するためには、定期的な歯科メンテナンスのほかに、毎日の正しい歯磨きと、歯と歯の間を衛生的に保つためのフロスや歯間ブラシを使ったセルフケアが大切です。

むし歯予防に最も効果があることがわかっている「フッ素」には、歯を再石灰化することで歯を正常な状態に戻す作用や、抗菌作用のほかに、歯の表面のエナメル質を強化する働きもあります。

毎日の歯磨きでは、フッ素が含まれている歯磨きペーストを活用することで、むし歯予防の効果を期待することができます。

当院の定期メンテナンスでは、お口のクリーニング後に歯磨きペーストよりもフッ素濃度の高いフッ素を歯に塗布することで、むし歯予防に取り組んでいます。

2023.5月号vol.85 フッ素について新たな推奨

今年の1月に、歯科関連の4つの学会が、フッ素配合歯磨きペーストの新たに推奨する利用方法について発表しました。

フッ素の濃度は「ppm」という単位で示され、これまでは歯が生えてから5歳までは500ppmの使用量でしたが、新たに推奨されたフッ素濃度は1,000ppmとなりました。

また、6歳以上は成人や高齢者と同様の1,500ppmとなりました。

世界歯科医師連盟やWHOなどの国際組織では、以前から年齢に問わず1,000ppm以上のフッ素配合歯磨きペーストの使用を推奨していましたが、日本だけが低い基準で定められていました。

歯磨きペーストをそのまま大量に飲み込むなどの摂取方法は、急性中毒のリスクもあるので注意は必要ですが、フッ素は土壌で育つ野菜や果物、魚介類や海藻類にも含まれており、FAO(食糧農業機構)は、必須栄養素としている安全性の高い成分です。

フッ素濃度が500ppm上がるとむし歯予防効果は6%上昇し、フッ素濃度が1,000ppmの場合のむし歯予防効果は23%だったのに対し、1,500ppmでは29.6%となっています。

新たな推奨フッ素濃度によって、セルフケアで得られる効果が大きくなることを期待しています。

2023.5月号vol.85 歯科医院専売の電動歯ブラシ

前号のおざき歯科通信(4月号vol.84)では、当院で推奨しているクラプロックス歯ブラシについてお伝えしました。

今号では、クラプロックス電動歯ブラシについて詳しくご紹介いたします。

クラプロックス電動歯ブラシには、一般市販用の「ブラックイズホワイト」と歯科専用「ハイドロソニック プロ」の2機種があります。

歯科医院専売のクラプロックス電動歯ブラシ「ハイドロソニック プロ」のブラシは、独自開発されたクーレン繊維で歯磨きに適した柔らかさと弾力性を備えています。

また、1分間に22,000~42,000回の音波振で磨くことができるため、効果的な歯磨きを行うことができます。

電動歯ブラシを使った歯磨きは、手磨きよりも効果的であるため、質の高いセルフケアを目指す方は是非ご検討ください。

2023.4月号vol.84 セルフケア効率を上げるためのケア用品

むし歯や歯周病からお口の健康を守るために大切なセルフケアですが、皆さんは正しい歯ブラシを選ばれていますか?

当院では、一人ひとりの口腔環境に合った歯ブラシや歯磨きペーストをご案内しておりますが、特におすすめする歯ブラシが「クラプロックス歯ブラシ」です。

スイスで開発された「クラプロックス歯ブラシ」は、むし歯予防に効果を期待できる歯ブラシで、一般的な歯ブラシの約10倍の7,600本もの超高密度毛によって効果的に汚れを取り除くことができます。

この超高密度毛はすべてポリエステル系ファイバー素材になっており、一般的な歯ブラシに使われているナイロン毛よりも柔らかく弾力もあるので、歯や歯ぐきを傷つけることなく歯垢(しこう)や汚れを除去することができます。

クラプロックス歯ブラシのほかにも、音波式電動歯ブラシ、むし歯になりやすい歯と歯の隙間の汚れをとる歯間ブラシがあり、より効果的なセルフケアができます。

お口の健康を守るための基本でもある歯磨きの質を上げるためにも、歯ブラシ選びは大切な要素です。

副院長 尾崎槙一

2023.4月号vol.84 むし歯菌が好む隙間

むし歯の治療のため多くの方が通院されていますが、どのような歯の状態がむし歯リスクを高くしてしまうのかご存知でしょうか?

むし歯の正体は細菌であるため、細菌が繁殖しやすい「隙間」に注意が必要です。

今回は、あまり知られていないむし歯ができやすい2つの歯の隙間をお伝えします。

また、本来歯ぐきに覆われている部分は、堅いエナメル質がないため、歯周病などで歯ぐきが下がることもむし歯リスクを上げてしまいます。

2023.3月号vol.83

販売ではなく処方するセルフケア用品

皆さんは、日頃どのような歯ブラシや歯磨きペーストを使ってお口のケアをされているでしょうか?

何となく購入されたものを使用されているという方もいらっしゃるかもしれませんが、一つひとつの歯ブラシには特徴があり、その特徴が適している場合とそうでない場合があります。

また、残念なことに歯ブラシとしてはあまり評価することができない製品もあります。

当院では、日頃使用されている歯ブラシや歯磨きペーストが、患者様にとって適したものかの確認をしております。

毎日の歯磨きは、口腔の健康を守るためにも大切な取り組みであることから、当院では歯ブラシなどのセルフケア用品は販売ではなく、処方するという考えでご案内しております。

一人ひとりの患者様の口腔環境や抱える健康リスクに最適なセルフケア用品をご提案することで、お口の健康を守るための基本である歯磨きを支えていきます。

院長 尾崎守男

2023.3月号vol.83

実は謎だらけの睡眠

人をはじめ生き物はなぜ睡眠をとるのかご存知でしょうか?

肉体的精神的な疲労を回復するため、脳を休ませるためなどの話を聞くことがありますが、実は、睡眠がなぜ必要なのかだけでなく、睡眠の仕組みについてもまだ解明されておりません。

そんな謎に包まれた睡眠ですが、1998年に筑波大学医学研究科の

柳沢正史教授がナルコレプシーという睡眠障害を解明し、2022年に国際的な科学賞であるブレークスルー賞の生命科学部門を受賞しました。

ナルコレプシーとは、過眠症(居眠り病)とも言われ、日中であっても場所や状況を選ばず強い眠気の発作が出る症状で、10~20代前半に発症が集中しており、14~16歳が発症のピークとなります。

柳沢正史先生は、睡眠と覚醒の制御に関係するタンパク質の「オレキシン」を発見することで、過眠症や不眠症の治療薬開発に貢献しました。

研修者によって、少しずつ解明されてきた睡眠について、今後更に明らかにされていくことに期待します。

副院長 尾崎槙一

2023.2月号vol.82

お口の健康を守るためのメンテナンス

皆さんは、「お口のメンテナンス」という言葉を聞いたことはありますか?

メンテナンスを日本語にすると「維持」「持続」「保全」などの意味になり、歯科では、治療ではなく予防という観点からメンテナンスという言葉を使用することがあります。

悪くなったら治す「治療」ではなく、悪くならないための「予防」がお口の健康を守るためには最も大切なことです。

お口のメンテナンスの取り組みには、セルフケアとプロケアの2つがあります。

セルフケアは、ご自宅でする歯磨きなどで、お口の健康を守るための基本となります。

プロケアは、歯科医院で行うもので、メンテナンスの専門的な知識と技術を持つ歯科衛生が、専用の器材を使ってセルフケアでは取り除くことができないお口の細菌や汚れを除去します。

むし歯や歯周病の原因となるのは、全て細菌です。

この細菌を増やさないためのメンテナンスが、お口の健康を持続することに繋がります。

お口の問題と言えば、むし歯や歯周病を思い浮かべる方も多いと思います。

しかし、お口の問題には、噛み合わせが悪い、入れ歯が合わない、親知らずが痛いなど、様々なものがあります。

そして、これらの問題の多くは突発的に起こるのではなく、必ず前兆があり、その前兆に気づくことができず、大きな問題になったときに初めて自覚症状として現れます。

もし、定期的にお口のメンテナンスを受診していれば、問題の原因となる小さな変化に気づくことができ、最小限の処置で問題を未然に防ぐことができるケースも多くあります。

昨年のおざき歯科通信10月号vol.78でお伝えした歯の破折は、抜歯になってしまう可能性が高くなりますが、定期的にメンテナンスを受診されていれば、早い段階で噛み合わせに問題があることに気づき、破折リスクを抑えることができます。

日本では、まだ定期メンテナンスは一般的ではありませんが、生涯できるだけ多くの自分自身の歯で生活するためにも大切なお口のメンテナンスです。

2023.2月号vol.82

ホームページが新しくなりました

尾崎歯科のホームページをご覧になられたことはありますでしょうか?

2017年の全面リニューアル開院に合わせて制作したホームページでしたが、昨年新しく作り直し生まれ変わりました。

ホームページは、クリニックの存在を知ってもらうだけのツールではなく、診療方針や診療への想いを伝える役割を持っていると考えています。

クリニックが成長していく中では、変わらないことと、変化し続けることがあります。

診療設備や衛生管理システムだけではなく、治療技術や知識など今の尾崎歯科が少しでも伝わり、通院中の患者様やこれから初めて来院される方の安心に繋がればと思います。

お時間があれば、新しい尾崎歯科ホームページを是非ご覧ください。

2023.1月号vol.81

新年のご挨拶

皆さま、新年明けましておめでとうございます。

今年は、どのようなお正月を過ごされましたか?新たな目標を立てたという方も多いのではないでしょうか?

変化の多い時代ではありますが、当院は、患者様はじめ地域の皆様や共に働くスタッフへの感謝の気持ちを忘れず、基本を大切にしっかり歩んでいきたいと思います。

2023年も、皆様の健康と笑顔を育み守り続ける歯科医院を目指した成長を継続していくためにも、様々なことに挑戦していきたいと思います。

本年も「尾崎歯科」をどうぞ宜しくお願い致します。

院長 尾崎守男

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