2017.7月号vol.15

生活習慣病の連鎖メタボリックドミノ

「おざき歯科通信2月号vol.10」より、毎月「歯周病と全身健康」の関わりを掲載し、歯周病は、糖尿病・脳梗塞(脳血管疾患)・心筋梗塞・誤嚥性肺炎・早産を引き起こす要因になることをお伝えしてきました。

歯周病は、初期の段階では自覚症状も少なく、直接、命に関わる疾患ではないため、軽く考えられている方も多くいらっしゃいます。

慶應義塾大学内科学教授の伊藤裕先生は、歯周病やムシ歯が関係するメタボリックドミノという生活習慣病の負の連鎖を提唱しています。

『メタボリックドミノ』は、突然大きな疾患が起こるわけではなく、

小さな疾患が積み重なる危険性、各症状の関わり方と発症時期、疾患の連鎖反応を重視した一つの図にしています。

下の図では、う蝕(ムシ歯)や歯周病などによって、噛む機能の低下や細菌が全身に影響を与え、大きな病気につながることを表しています。

生活習慣病など大きな疾患と切り離されたイメージを持たれている『歯科』ですが、予防医療の先端にいることからも、当院は、予防歯科にも取り組み、皆様の健康に貢献することが出来ればと思っています。

2017.7月号vol.15

8月リニューアル開院を目指して

6月上旬に、エレベーター設置工事も無事に完了し、来院された皆さまからの感想も聞かせていただく中で、エレベーターを設置したことに私たちも嬉しく感じています。

現在は、今まで診療をしていた2階の診療室を全面リニューアル工事を進めており、3階診療室のみで診療を行なっています。

来院される皆様には、もうしばらくのご不便をおかけしてしまいますが、どうぞ宜しくお願い致します。

今後は、2階診療室の工事を進めながら、外壁や診療室までの階段などの改修工事を順次行なって行きます。

また、リニューアル開院前には、新しい尾崎歯科の院内見学会を開催する計画もありますので、詳細については改めてお知らせ致します。

歯科医療メーカー様や、建築工事関係者様など多くの方々に支えられながらの尾崎歯科リニューアルは、8月中旬~下旬の開院を目指しております。

2017.6月号vol.14

スプリングセミナー運営

3月19日(日)20日(月)は、私が今年から運営メンバーの一員となった「北海道形成歯科研究会」のスプリングセミナーに参加しました。

「北海道形成歯科研究会」は、北海道の歯科治療レベルのさらなる向上を目的とした勉強会グループで、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が総勢321人が所属し、スプリングセミナーは毎年恒例で開催されています。

セミナーは、2日間で8講演行われ、インプラント治療についての知識や技術や、口腔外科手術と合併症の関係などについても学ぶことが出来ました。

今後も、北海道の歯科医師のレベルアップに繋がる活動に努め、会の成長、自分自身の成長を目指していきます。

2017.6月号vol.14

歯周病と早産の関係

歯周病が、全身の健康に与える影響についてお伝えしているシリーズですが、今号では、「歯周病と早産」の関係です。

早産や低体重児の出産には、喫煙や妊婦さんの年齢なども関係していますが、それらの要因よりも歯周病が大きな影響を与えていることが報告されています。

出産時の陣痛は、プロスタグランジンという物質の分泌が体内で高まることで起きますが、このプロスタグランジンの分泌を促進させるのがサイトカインという物質です。

歯周病菌などの細菌が血液に侵入し、炎症を起こすことでサイトカインが増え、それが刺激となってプロスタグランジンが分泌され、陣痛が早い段階で引き起こされる場合があります。

歯周病は、細菌によって歯ぐきが炎症している状態で、進行すると、炎症性サイトカインが産生され血液を介して全身へと送られます。

また、サイトカインが増えると、陣痛、出産を引き起こしやすくなってしまいます。

妊娠中は、つわりやホルモンバランスの変化により、ムシ歯ができやすい状態でもあるので、妊娠前、または妊娠中でも歯科医院で検診を受け、適切な予防や治療につなげることが大切です。

2017.6月号vol.14

エレベーター設置

当院は、今年8月中旬頃の全面リニューアル開院に向けて取り組んでいます。

先日から始まったエレベータ設置工事は、6月4日(日)の完成を目指し、6月5日(月)より、3階診療室にて通常どおり診療を行います。工事期間中は、2階診療室での診療が出来なくなることで、皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご了承お願い致します。

新しい尾崎歯科は、より正確な診断を可能にする「歯科用CTレントゲン」や、世界トップクラスの院内衛生環境を実現するための「滅菌システム」を導入することを、『おざき歯科通信』でもお伝えさせて頂いています。

その他にも、歯の根の治療など、特に精密で精度を求められる歯科治療において活用する「マイクロスコープ」の導入も致します。

「マイクロスコープ」は、最大20倍の拡大率で治療部位を見ながら診療することが出来るため、通常目では確認できないレベルでの歯科治療が可能になります。

皆様のお口の健康を生涯を通して守るための歯科医療を目指します。

2017.5月号vol.13

新・尾崎歯科の滅菌システム

リニューアル後の、新しい尾崎歯科は、院内環境も大きく変わりますが、その中でも院内の衛生環境への取り組みは特に力を入れていきます。

来院された皆様が、今まで以上に安心して安全な歯科治療を受けられるように、滅菌・消毒システムは世界で最も厳しい衛生基準に合わせたシステムを導入致します。

医療機関の衛生基準は、日本が一番厳しいと思われている方も多くいらっしゃいますが、実際は、ヨーロッパが一番厳しい基準を設けています。

新しい滅菌システムでは、機材ごとに適した滅菌工程によって、機材にとって適切で高い滅菌レベルを実現するだけではなく、機材を取り扱うスタッフの安全を守ることにも繋がります。

2017.5月号vol.13

歯周病と誤嚥性肺炎の関係

『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』とは、歯周病などによって、歯を失い、噛む力や、噛み合わせに問題が生じることが要因となる『肺炎』です。

『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』は、

食べ物や飲み物、だ液などが誤って気管や気管支内に入ることで、肺に細菌が、慢性的に流れ込み生じる肺炎ですが、食事中だけではなく、就寝中にも、だ液が気管に入り込むため自覚症状がない方も多いのが特徴です。

また、高齢者の肺炎の75%は、『誤嚥(ごえん)』に関連していることも言われています。

歯は、一本一本に役割があるため、一本でも失った場合には、適切な治療を受け、噛み合わせや咀嚼(そしゃく)、飲み込むなどのお口の機能を守ることが『誤嚥性肺炎』の予防に繋がります。

また、毎日の歯磨きで、フロスや歯間ブラシを使用した口腔ケアや、定期的に歯科医院でお口のメンテナンスを受けることが、お口の中の細菌を減らすことになります。

正しい口腔機能をいつまでも守り続けることや、お口の中の細菌を減らすことが、全身健康を守ることに関わっています。

2017.4月号vol.12

リニューアル導入設備紹介

今年の6月頃を予定している『尾崎歯科全面リニューアル計画』経過のご報告です。

新しい診療室や待合室の図面もほぼ決まり、現在は、内装の材質などの検討や、外壁、看板の打ち合わせを中心に進行しております。

リニューアルは、新築工事と違い、現医院の問題点を解消しながら新しい医院を創り出していく作業のため、想定していなかったことが発生したりなど、一つひとつの課題を良い方向に向かわせる作業の連続となっています。

そのような中で、1階と診療室をつなぐエレベーターの設置が現実的になってきております。

今まで、階段を上っての通院でご迷惑をおかけしておりましたが、少しでも通院のしやすさに繋がればと思います。

その他にも、治療設備では、歯科用CTの導入が決まりました。

歯科用CTは、歯の根の治療や、インプラント、歯を抜く治療など、特に精密な診断が必要な治療で使用する精密診断機器です。

通常のレントゲンのように一方向からの画像ではなく、360°からの診断ができるため、より正確で安心につながる治療をお届けできます。

2017.4月号vol.12

歯周病とアルツハイマー型認知症の関係

今年の2月号「おざき歯科通信(vol.10)」から、お伝えしている『歯周病と全身健康』の関係です。

先月号の『歯周病と心臓疾患』に続き、今回は、『歯周病とアルツハイマー型認知症』の関係についてのお話しです。

認知症の中でも最も多い、アルツハイマー型認知症は、脳の萎縮(いしゅく)が特徴のアルツハイマー病によって起こる認知症のことで、

物忘れなどの「記憶障害」や「判断力の低下」が症状として現れます。歯周病とアルツハイマー病の因果関係につては、まだ不明な点もありますが、いくつかの実験結果では、歯周病がアルツハイマー病の悪化因子であることの報告が上がっています。

歯周病を持っている場合、アルツハイマー病の原因とされるタンパク質の量が多いことから、お口の中の歯周病菌や炎症の原因となる物質が、血流に乗り、脳に運ばれることで何らかの影響を与えていると考えられています。

アルツハイマー型認知症の人は、健康な人よりも歯の本数が少なく、また、残っている歯が少ないほど脳の萎縮が進んでいたということが報告されています。

2017.3月号vol.11

リニューアル進行状況

おざき歯科通信でも、何度かお伝えしておりますが、

当院は、今年の5月頃に全面リニューアルを予定しております。

現在は、リニューアルに向けての建築を中心に、今まで以上に質の高い歯科医療をお届けするための検討を重ねております。

建築では、2階診療室までの階段や廊下の改装や、診療室もお一人おひとりのプライバシーを重視した診療スペースの設計を予定しております。

建築以外では、新たに導入する医療設備も検討を重ねており、多くは決まりつつあります。

今後の「おざき歯科通信」では、リニューアルに向けた「新規導入設備」などを中心にお伝え致します。

また、リニューアル工事期間中は、2階診療室を3階に移動することで、通常診療を継続させて頂きますが、診療台の数が一時的に減ってしまうため、ご迷惑をおかけしてしまう場合もあるかと思いますが、

ご了承お願い致します。

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