2021.7月号vol.63

競技者を守るスポーツマウスガード

格闘技やアメフトなどで選手が歯に装着しているスポーツマウスガードを見たことはありますか?

スポーツマウスガードの使用率は広がりを見せており、近年では陸上競技のほか、サッカーやバスケットボール、スキーでの使用も多くなってきています。

スポーツマウスガードの役割は、プレー中の事故や衝撃から歯を守るだけでなく、強い衝撃から脳や顎(あご)を保護し、脳震とうや顎の骨折、顎関節の損傷のリスクを軽減することが出来ます。

スポーツマウスガードを使用することで、パフォーマンスが向上するという話もありますが、選手が持つ運動能力が上がるということはありません。

簡易的なスポーツマウスガードが販売されてることもありますが、自分自身の歯型に合ったものでなければ効果が出ないため、スポーツマウスガードの使用する場合は、歯科医院で製作されることをお勧めします。

副院長 尾崎槙一

2021.7月号vol.63

金属資源高騰による銀歯への影響

数年前にむし歯治療で銀歯を入れたときと比べて、治療費が高くなっていると感じた方はいないでしょうか?

銀歯は、その名の通り「銀」で作られていると思われる方も多いと思いますが、その成分は金12%・銀46%・パラジウム20%とその他銅や亜鉛を加工し作られています。

それらの金属は限りある資源としてや世界情勢、自動車産業などの影響により急激な高騰が続いています。

特に、金やパラジウムは2016年頃から異常な値上がりを続けており、15年ほど前に比べると約5倍の価格となっています。

保険が適用される銀歯は、相場に合わせて定期的に治療費が改定されており、国によって定められた治療費は、全国の歯科医院で同じ治療費になります。

当院で導入しているCAD/CAMシステムのセレック治療は、保険適用外のセラミックのほか、保険適用の白い被せ物を作製することができ銀歯の被せ物と比べても金額差が少ないことから、セレック治療を選択される方も増えてきています。

治療費について不安がある場合は、お気軽にお尋ねください。

院長 尾崎守男

2021.7月号vol.63

世界の銀歯

毎年、花粉症に悩まされる方も多いのではないでしょうか?

日本人の3人に1人は何らかのアレルギー症状を持っていると言われており、花粉症などアレルギーの患者数は増加傾向にあります。

アレルギーは、花粉や食べ物など通常であれば問題がないものに対して免疫系が過剰に反応し、身体に様々な症状を引き起こしてしまう免疫機能障害です。

歯科治療において注意しているアレルギーは、麻酔薬や処方するお薬などがありますが、最近では「銀歯」が原因となる歯科用金属アレルギーの方が増加傾向にあります。

『銀歯』が原因の金属アレルギーの症状は、銀歯の近くの粘膜や口腔内全体が荒れた状態になったり、手や足の皮膚の荒れなどにでるものもあります。

日本では一般的な銀歯ですが、ドイツやスウェーデンをはじめとする国では、口腔内での使用を禁止する法律や、使用を推奨しないと勧告している国が多く、アメリカなどでもほとんど使用されていません。

治療後の健康を守る治療法を選択することも大切です。

院長 尾崎守男

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