2020.6月号vol.50

ウイルスと戦う免疫力 ~運動~

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、その予防法や衛生管理などが注目されています。

現在、改めて考えさせられるのが「免疫力」ではないでしょうか?

免疫力とは、体の中の最大の防御システムで、ウイルスや細菌など体にとって悪さを働く外敵と対抗することで、健康状態を守ってくれる力のことです。

この免疫力は、生活習慣によって高めることができ、免疫力を高める為には『運動・食事・睡眠』の3つが重要になります。

運動によって筋肉を動かすと、血行やリンパの流れが良くなり、溜まった疲労物質を取り除くことで代謝が良くなる効果があります。

逆に運動不足によって筋肉量が減少すると、体温の低下が認められ免疫力の低下が起こります。

体温が1℃上昇することで、5倍~6倍の免疫力を発揮できるようになるという報告もありますが、激しい運動は一時的に免疫力の低下を引き起こすので、注意は必要です。

気持ちいいと思えるくらいの運動、ラジオ体操や軽度な筋トレなどがおススメです。

副院長 尾崎槙一

2020.5月号vol.49

入れ歯の歴史 ~世界最古の入れ歯~

おざき歯科通信(2月号vol.46)では、快適な入れ歯の金属床義歯のご紹介をしましたが、現在では歯を失ったときには、入れ歯の他にブリッジやインプラントなど、様々な治療法があります。

では、大昔の人々は歯を失ったときには、どのような治療をしていたのでしょう?

現存する世界最古の入れ歯は日本にあります。

この世界最古の入れ歯は、和歌山市にある願成寺を開山した中岡テイ(通称:仏姫)のもので、1538年に74歳で死去していることが記録されています。

この職人芸的な入れ歯は、明治時代まで用いられますが、当時は仏師の副業のような仕事だったようです。

江戸時代になると「入れ歯師」と呼ばれる専門職として定着しましたが、大正時代になっても入れ歯は一部の身分の高い人が使用する高価なものでした。

入れ歯の創始者と呼ばれるフランス人のピエール・フォシャールが初めて入れ歯を作ったのは1738年なので、その200年以上前から日本には入れ歯の原型があったことになります。

現在では、一般的な治療となった入れ歯には長い歴史があります。

2020.5月号vol.49

健康を支える唾液の役割

顔や性格と同じように、唾液の性質は人によって違いがあることをご存知でしょうか?

唾液には、むし歯や歯周病から歯やお口の健康を守る役割や、食べ物を飲み込むのを助けるなど、様々な役割があります。

2020.5月号vol.49

ムシ歯の再発

大きなムシ歯の治療で歯を修復する場合は、保険適用の銀歯にするか、保険適用外のセラミックで治療するかの選択があります。

当院では、患者様のご要望やお口の状況に合わせて、最善の治療法をご案内していますが、お口の健康に関心が強まっている近年は、セラミックでの治療を希望される方も増加傾向にあります。

保険適用の銀歯は、比較的安価な治療になるため、一般的な治療法になりますが、ムシ歯の再発リスクへの注意が大切になります。

銀歯と歯の接着には、専用の接着材料を使用しますが、だ液や温度によって、年数が経つと溶け出すことがあります。

接着材料が溶けることで銀歯と歯に隙間が生まれ、その隙間に細菌が繁殖しムシ歯の再発に繋がります。

ムシ歯再発の多くは、銀歯の裏側にできることが多く、見た目には判断できないのも特徴の一つです。

治療によって取り戻した健康を守り、ムシ歯の再発を予防するためにも、毎日の歯磨きやフロスの使用と、定期的に歯科医院で検診を受けることが重要になります。

2020.4月号vol.48

世界基準の学び

2月11日(火)は、私が所属するITIと呼ばれるインプラント国際チームの札幌支部講演会に参加してきました。

このグループは、世界で最も大きな歯科医師スタディクラブで、歯科医療の最先端の学びを得ることができます。

今回の講演会では、全国的に著名な歯科医師の臨床からの症例発表があり貴重な時間となりました。

私も発表をする機会を頂き、患者様の治療を行う際の治療方針基準について発表しました。

歯科医療の最先端にヨーロッパやアメリカがあり、日本は残念ながら少し遅れています。

世界では、歯科治療や口腔健康に関わる新しい研究成果や解明がされており、新たな治療法が誕生したり、これまでの常識が変わることもあります。

今は、自分の行動次第では、世界の情報や治療技術などを学べる機会があるため、私たち医療従事者は正しく新しい知識や技術を習得する努力が大切になると感じています。

2020.4月号vol.48

見た目の改善だけではない矯正治療

近年は、歯並びを改善する歯列矯正治療を受けられる方も多くなりましたが、矯正治療には、歯並びを改善する以上に重要な意味があることはあまり知られていません。

矯正治療で整った歯並びによって、見た目は美しくなりますが、歯並びが改善されることで、お口の健康管理にも効果を得ることができます。

「歯を守る」という意味では、整った歯並びよりも、歯ブラシなどで清掃性を向上させることが矯正治療の目的となります。

正しい歯並びになっていないと、歯と歯の隙間などに汚れが溜まりやすくなることや、歯磨きでも汚れを取り除きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクを上げてしまいます。

また、矯正治療によって「咬み合わせ」を改善することも、歯を守ることに繋がります。

咬み合わせに問題があると、特定の歯に過度の力が集中することで歯を壊してしまうことがあります。

正しい咬み合わせは、お口や全身の運動機能を正常に働かせる役割や、脳の活性化にも関係する重要な役割もあります。

矯正治療については、お気軽にお尋ね下さい。

2020.4月号vol.48

健康寿命を守るために

皆さんは、『オーラルフレイル』という言葉を聞いたことはありますか?直訳すると『口腔機能の虚弱』となります。

日常生活を問題なく過ごせる「健康寿命」を延ばすためにも、口腔機能がしっかりしていることが重要であり、オーラルフレイルが生じたときの早期治療や、予防・早期発見が非常に大切です。

ムシ歯・歯周病などで歯を失ってしまうと、食べ物を細かく噛んだり、噛んだものを飲み込むなどの基本的なお口の機能が低下し、食生活の変化にも繋がります。

食生活の変化によって、栄養バランスが乱れ、身体機能の低下などが引き起こされ、社会活動が出来ない・日常生活に問題が生まれる・寝たきりになってしまうなど、健康寿命に影響が出る場合があります。

お口の健康を守ることが、全身の健康を守ることにも繋がり、健康寿命を守ることになります。

2020.3月号vol.47

お口の体操で健康維持増進

「噛む」「飲み込む」運動機能には、全身の健康にとても重要な役割があることをご存知でしょうか?

お口の周りの筋肉や舌の運動、唾液の分泌が正常に機能しないと、飲み込みにくい・よくむせる・食欲減退・発語の困難など日常生活に影響が出る場合があります。

このような症状が、全身の筋肉や心身の活力の衰えに繋がり、歩行困難や誤嚥性肺炎、転倒しやすいなど、大きな問題の原因になります。しっかり噛んで飲み込む食事をするためには、歯を守る以外にも、お口の筋肉や唾液の分泌を促進させる運動を行うことで、お口全体の健康を維持していくことが大切です。

上の①②の体操を生活の中に取り入れることで、唾液の分泌とお口の筋肉の維持向上に繋がります。

2020.3月号vol.47

ホワイトニングの安全性

最近は、歯を白くするホワイトニングも一般的になりましたが、一方で安全性を軽視したホワイトニングも増えているようです。

歯の表面にはエナメル質という白く硬い層があり、エナメル質の下には象牙質という黄色い組織があります。

歯が黄色っぽく見えるのは、この象牙質が透けるためです。

がむしゃらに力を入れて歯を磨くと、エナメル質が薄くなることで、象牙質がさらに透けて見えたり、知覚過敏症になってしまう可能性があります。

歯科ホワイトニングは、専用の薬剤を使用することで、歯の色調や明度を改善することで主に歯質から着色因子を取り除く治療になります。当院のホワイトニング治療は、変色の原因を分解し漂白効果を出すのと同時に、歯の表面のエナメル質内部の結晶構造を変化させることで光の反射を増加させ、より自然に美しい白さを与えます。

インターネットで販売されているホワイトニング剤や、エステなどで施術するホワイトニングは、歯に過度なダメージを与えてしまうことで、お口の健康を損なう可能性もあるため、注意が必要です。

2020.3月号vol.47

大切な入れ歯のお手入れ

入れ歯には、失ってしまった歯の代わりとして、会話や食事など生活を支えるための大切な役割があります。

入れ歯を長期間安心してお使いいただくためには、毎日の入れ歯のお手入れが欠かせません。

日中お口の中にある入れ歯には、汚れや細菌が付着しているため、就寝前には入れ歯の水洗いが必要になります。

水洗いの際には、歯ブラシを使用して優しく磨くと良いでしょう。

入れ歯専用のブラシもありますが、歯ブラシでも効果は同じですので、入れ歯を傷つけないように優しく、細かな部分も丁寧に磨き、水洗い後は、入れ歯を乾燥させないためにも、水の中で保管して下さい。

また、就寝中は入れ歯洗浄保管液に浸して保管することで、入れ歯をより衛生的に保つことができます。

入れ歯を衛生的に保つことは、残っている歯を守るなど、お口の健康にも繋がりますので、お手入れ方法についての疑問などはお気軽にお尋ねください。

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