2020.12月号vol.56

歯が割れる!?歯の破折

歯が痛む、歯が動く感じがする、歯がしみるなどの症状はありませんか?これらの症状の場合、むし歯や歯周病、知覚過敏など様々な原因が考えられますが、その一つに「歯牙破折(しがはせつ)」もあります。

歯牙破折とは、歯が割れてしまった症状で、歯の根が割れてしまうことを「歯根破折(しこんはせつ)」と言います。

歯牙破折と歯根破折のどちらの症状も、歯に大きなダメージを与えてしまうため、割れ方にもよりますが、多くの場合は歯を抜く治療になってしまいます。

破折(割れる)原因は、大きく分けて「力の問題」と「歯の問題」の2つがあげられます。

「力の問題」は、噛み締めやくいしばり、歯ぎしりなどの咬み合わせが原因のため、安定した咬み合わせに繋げる治療や就寝時のマウスピースの使用が有効です。

「歯の問題」は、むし歯治療で歯を大きく削ったり、神経を失うことで歯が脆(もろ)くなることで、破折リスクが上がってしまいます。

当院では、すべての治療において、正しい咬み合わせに繋げることや、できるだけ歯や歯質を残すこと、破折リスクを下げる治療材料を採用することで、治療後の健康を長期にわたって支える歯科治療に取り組んでいます。

2020.12月号vol.56

口腔健康が乱れやすいマタニティ期

口腔健康にとって、マタニティ期(妊娠中)は、つわりによる嘔吐や唾液の減少によって口腔内が酸性になりやすく、ムシ歯や歯周病のリスクが上がってしまうため、特に注意が必要な時期でもあります。

マタニティ期は、歯磨きがつらくできないことや、食生活にも変化が出る場合もあり、偏食によって口腔環境に悪影響を与えてしまうこともあります。

マタニティ期は、体調が優れない日も多くなるため、通院が困難になってしまったり、麻酔やお薬に制限が出てしまうため、日頃から定期的に歯科健診を受診し口腔健康を守っていくことが大切です。

マタニティ期でも、ムシ歯などお口に問題がある場合は、つわりが落ち着いた時期に歯科を受診し、可能な範囲での治療や口腔内のクリーニングによって、出産前に衛生的な口腔環境にすることも大切です。

来月号では、母親と子供のムシ歯についての関係性についてお伝えします。

2020.11月号vol.55

奥歯が揺れるのは危険信号

奥側の歯で、指で軽く動かすとグラグラ揺れる感じがする歯はありませんか?

その揺れの正体は、「外傷性咬合(がいしょうせいこうごう)」が原因かもしれません。

外傷性咬合とは、就寝中の歯ぎしりや日常生活での食いしばりなどによって『特定の歯に強い負荷がかかる噛み合わせ』のことです。

自覚症状がないことも多く、放置していると歯を支える骨が脆くなり、痛みを感じる頃には重症化している場合も珍しくありません。

また、過去にムシ歯治療を受けた歯は、被せ物などの干渉によって外傷性咬合になりやすく、さらに歯周病がある場合は、歯周病の進行スピードが上がるため日頃からの注意が大切になります。

歯周病でも似た症状が出ますが、歯周病の場合は出血や腫れなどと共に周囲の歯にも症状が現れるのに対して、外傷性咬合は特定の歯が揺れる(動く)症状が出ます。

外傷性咬合により歯の揺れが大きくなると、歯を失う原因となることもあるので、歯の健康に自信があっても、定期的な歯科メンテナンスを受け、噛み合わせに問題がある場合は噛み合わせの調整やマウスピースの使用が外傷性咬合の予防に繋がります。

2020.11月号vol.55

歯を守り続けるために

先月号(10月号vol.54)のおざき歯科通信では、むし歯などの問題を繰り返さないためにも、治療の選択が大切なことをお伝えしました。

むし歯の治療は、むし歯菌に感染してしまっている部分を取り除き、被せ物などで歯を修復する治療になりますが、どれだけ感染部分を精密に取り除いても、被せ物の精度が悪いと数年後に再びむし歯を繰り返してしまう場合があります。

むし歯を繰り返してしまう原因には、被せ物の精度と、治療した歯の残っている部分と、被せ物を接着するセメント材が生活の中で少しずつ溶け出すなどの経年劣化があげられ、それらの問題によって歯と被せ物の隙間に細菌が侵入し、再びむし歯になることがあります。

当院では、このむし歯の繰り返し(むし歯の再発)リスクをできる限り抑えるため、セレック治療をご案内しています。

セレック治療は、治療のための歯の型取りをせず、口腔内スキャナーによって歯をデータとして読み取り、そのデータをもとに高精密な被せ物を作製します。

また、特殊なセメント材も使用することで、長期にわたって安定した効果を発揮することができます。

歯磨きなどのセルフケアと、定期的な歯科メンテナンス、そして最良の歯科治療を選択することで、いつまでも健康な歯を守り続けましょう。

2020.11月号vol.55

適切な歯ブラシ選びと交換時期

当院では、それぞれの患者様のお口の状態に合った歯ブラシをご案内しております。

皆さんは、歯ブラシをどのような基準で選ばれていますか?

健康なお口や歯を守るための歯磨きをするためには、自分自身に合った歯ブラシ選びや、適切な期間での歯ブラシ交換が大切です。

歯ブラシには、それぞれブラシの硬さや大きさがあり、ムシ歯予防に適した歯ブラシや、歯周病予防・改善に適した歯ブラシがありますので、お口の環境や年齢によって適した歯ブラシを使用すると、より大きな効果を得られやすくなります。

また、歯ブラシの交換時期も大切なポイントになります。

歯ブラシのブラシ部分が広がってきたり、ブラシの硬さが変わってくると交換する必要があり、ブラシの毛先の状態が悪くなると新しい状態と比べ、約4割も汚れの除去率が低くなってしまいます。

自分自身のお口の環境に合った歯ブラシ選びと、1ヶ月ごとの歯ブラシ交換が質の高いセルフケアに繋がります。

2020.10月号vol.54

変化する学びのかたち

8月22日(土)23日(日)は、私が所属する「北海道形成歯科研究会」でサマーセミナーが開催され、私は昨年に続き、セミナー運営のほか、座長・司会進行役という立場で参加しました。

今回のサマーセミナーは、新型コロナ感染対策として、会場入場者数に制限を設け、来場できない方はオンラインや会員制YouTubeで受講できる仕組みを作りました。

私もオンラインでの参加で、モニターから司会進行などをさせて頂きましたが、形式が大きく変わっての進行に多少の戸惑いを感じました。

サマーセミナーでは、著名な歯科医師による講演や症例発表に加え、会員の歯科医師からの症例発表もあり、基本的な臨床から高度な臨床まで幅広い学びを得ることができました。

今後は、学びのかたちも変化していく可能性もありますが、どのような状況になっても質の高い歯科治療技術を求め、知識を得る努力を重ねていきたいと思います。

副院長 尾崎槙一

2020.10月号vol.54

保険治療で前歯も白く

当院は、保険適用で特殊な白い被せ物の治療ができる認可を厚生労働省より受けています。

この保険が適用される特殊な白い被せ物は、ハイブリットレジンという素材で、残っている歯やお口の状況などで保険適用条件が定められています。

これまでは、適用条件を満たせば上下の前から数えて4~6番目の歯がハイブリットレジンでの被せ物治療ができましたが、10月より、前歯(手前1番目~3番目)にも適用となりました。

ハイブリットレジン素材は、『保険適用外のセラミック』に比べ、耐久性や、自然な美しさなどで劣ってしまいますが、これまでの保険適用の治療法に比べると、色も白く、噛み合わさる歯に対しても優しい素材になり、金属アレルギーのリスクもありません。

治療の際には、ご案内させて頂きますが、疑問などございましたらお気軽にお尋ねください。

副院長 尾崎槙一

2020.10月号vol.54

歯を守り続けるために

予防歯科は、むし歯や歯周病からお口の健康を守る取り組みになりますが、治療後の健康を守り続けることも予防歯科になります。

問題を繰り返さず健康を守り続けるためには、どのような治療を選択するのかも大切なポイントです。

むし歯になってしまったとき、皆さんはどのような基準で治療方法を選択されていますか?

当院では、一人ひとりの患者様にさまざまな治療方法についてご提案しております。

『歯は年齢とともに失われる』と考えている方も多いと思います。

多くの場合は、むし歯になってしまい治療を受けた歯は、治療で使用した材料の劣化やさまざまな要因により、いずれはむし歯が再発して、再治療が必要になってしまいます。

しかし、毎日の歯磨きなどのセルフケアや、歯科医院での定期メンテナンス、正しい治療の選択によって、いつまでも健康なお口を維持することが可能になります。

2020.9月号vol.53

口腔ケアと誤嚥性肺炎

7月号のおざき歯科通信では、口腔ケアと糖尿病の関係についてお伝えしましたが、糖尿病の他にも、口腔健康と全身の健康には深い関わりがあり、その一つに『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』があります。

『誤嚥性肺炎』とは、食べ物や飲み物、だ液などが誤って気管や気管支内に入り、肺に細菌が慢性的に流れ込むことで引き起こされます。

食事中だけではなく、就寝中にもだ液が気管に入り込むため自覚症状がない方も多いのが特徴です。

高齢者の肺炎の75%は、誤って喉頭や気管に食べ物などが入ってしまう『誤嚥(ごえん)』に関連していることも言われています。

歯を一本でも失った場合には、適切な治療を受け、噛み合わせや咀嚼(そしゃく)、飲み込むなどのお口の機能を守ることが『誤嚥性肺炎』の予防に繋がります。

定期的に歯科医院でお口のメンテナンスを受けることが、お口の中の細菌を減らすことになり、正しい口腔機能をいつまでも守り続けることにもつながります。

2020.9月号vol.53

正しい食習慣で糖尿病予防

糖尿病または糖尿病の予備軍とされている日本人は、2,000万人以上と言われており、2000年前後の10年間で約1.5倍と上昇を続けています。

糖尿病になると、血糖値を体の力で下げることが難しくなります。

血糖値を下げるインスリンは、すい臓で作られますが、すい臓への大きな負担が長期的に続くことで、インスリンを産生する機能が失われていきます。

一度失われたすい臓の機能が戻ることはないため、糖尿病予防を意識した生活が大切になります。

糖尿病を予防するためには、規則正しい生活と適度な運動習慣、正しい食習慣を心がけましょう。

糖尿病予防のための食習慣というと、糖分摂取を控えるという印象を持たれる方も多くいますが、すい臓に負担をかけにくい食事も大切です。

日本人のすい臓は欧米人に比べ弱く、肉類や乳製品は大きな負担となってしまいます。

お菓子屋ジュースなど余分な糖分はできるだけ減らし、間食や夜食を控えて、すい臓を休ませることも大切です。

野菜や魚を中心とした腹八分目の日本人らしい食習慣が、糖尿病予防に繋がります。

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